人工知能は実現に近いのか

知能について考える

前回のエントリーにも書いた、考える脳 考えるコンピューターを読んでの続き。本書と受動意識仮説、AI-COMの考え方を比較してみる。下の表には知能の要素を示すが、「知能の条件」にもつながると思う。(10/2に人工知能の条件・・・ と書いた。) 考える脳 考える…

会話の流れをプログラムにのせる

人工知能のしくみとして、ポリシー・意志主張の織込みを検討するために、実際にプログラムの中身を考えて行くと... 提案者、positive/negative、自由文入力/定型入力により、「いくつかのケースに分けて考える」ことになるが、単純に考えると、ケースの数…

強いニューラルネットワーク/弱いニューラルネットワーク

脳の働きは、(漠然と個人的に思うのは)、すべてニューラルネットワーク(パーセプトロン)により行われていると思うが、 白いワンワン鳴く動物を見た。 黒いワンワン鳴く動物を見た。 IEでインターネットをやったら遅かった。 46型ディスプレイはでかいと聞…

提案者(話題提供者): Agentのケース

人工知能の、ポリシー・意志主張の織込み検討のAgent発意編: 基本的にVisitorの自由文入力でポリシー・意志主張モードに入る。positive/negativeなどにより、これもケースに分かれる。 自由文入力でVisitorからpositiveまたはnegativeな賛否の入力時(つまり…

提案者(話題提供者): Visitorのケース

人工知能の、ポリシー・意志主張の織込みを検討するために、苦手なプログラムの中身に入って行くと... 提案者、positive/negative、自由文入力/定型入力により、いくつかのケースに分けて考える。 定型文でVisitorから「○○のことを〜と思う」の入力時 ポリ…

ポリシー・意志主張をagentプログラムに織込む検討

一方で人工知能のための考え方を整理しながら、もう一方ではプログラム修正を検討中。 AI-COMのシステムでは、メインデータベースとサブデータベースの2つのデータベースに大きくは分けているが、最初にどちらに注目するかを考えることになる。 現在、意味理…

従来の総当たり式の「検索」による人工知能は困難なのか?

近日、または近年(5年もすれば)で、人工知能のようにも見える(人工無脳)システムが多くの家電製品などに組み込まれ、世の中に浸透してゆくと思われる。一方この何年か、インターネット上で人工知能・無脳を考察する動きを見てきたが、多くの場合途中で活動が…

話題に対する提案者&聞き手のふるまい

前回、いくつかの会話パターン(人工知能=agentを含む)をできるだけ挙げようと思ったが、自分以外が見ても理解できない、対応例のリストのようになってしまった。もう一度整理すると、 提案者&聞き手(トーカ&リスナ)ともpositive意見の場合(どちらがvisitor…

Visitor提案-Agent提案、positive-negative

5/10のエントリー: 主張モード(仮)の実際のoutput②で、人工知能のoutputのいろいろなケースを考えたが、人工知能の会話がもう少しつながった場合を書いてみると... (例)提案者: Visitorのケース Agent: 良さそうだねぇ Visitor: まあねぇ/わかる? Agent: (…

主張モード(仮)の実際のoutput②

人工知能が主張モード(仮)に入った場合の実際のoutputについて、前回のinputのケース毎に整理してみる。また後半で4/18/2009エントリーで考察した(1対1での会話時のそれぞれの)立ち位置についても追記。 (提案者(話題提供者)がAgent(≒人工無脳)の場合は、…

主張モード(仮)に入るサブキーワード(input)

outputが有れば、inputも有るということで、人工知能(Agent)が主張モード(仮)に入るトリガーとなるサブキーワード(Visitorの入力中のキーとなることば)を考えてみる。いくつかのケースが有るが、まず、提案者がAgentのケースとVisitorのケースで分けてみる。…

主張モード(仮)の実際のoutput

意味理解の体系的な整理とは別に、一方でのびのびと、目の前にある宿題(人工知能が主張モード(仮)に入った場合の実際のoutputは?)もやってみる。ところで現在の意味理解候補は、「XXで、かつYY」としているが、2つの意味を重ね合わせた場合、理解の厚みが増…

一人前の3歳児として理解しておきたいこと

これまでに書いた「理解したい意味」は、実は「好ましいと考える理由」の側面もあったと思う。好き・嫌いの理由をつけたものを、ポリシー・意志として表現しようとしていたから。最初の「意味理解」の導入については、今のところ以下を検討中: BLUEとしては…

ポリシー・意志主張のトライアル候補をもう一度書いてみる

前回(3/15)、意味理解について、ニューラルネットワークにはかなわないと考えて少しヘコんだが、処理と出力については、人工無脳の例やこれまでにAI-COMで考察した方法を基に考えてみることにする。 合意したり、反論したりすることを考えると、""BLUE"、"OR…

意味理解で検索した場合のトップ

Googleで「意味理解」で検索した場合のトップは、以下のサイト。 ABO意味理解システム このサイトは特に作者紹介も無く、リンクも無いのでバックグラウンドは不明だが、興味深い内容。例を挙げると、1つ目は、感情を示すために意味理解が必要という、非常に…

意味理解パラメータをもう一度考えてみると

人工知能の意味理解のために、意味理解パラメータ方式を考える場合、 「価値の高い」、「カワイイ」などの、いろいろな意味が考えられる or そう考える複数の理由が有るキーワードは、意味理解パラメータへの使用は困難かもしれない。 「カワイイ」パラメー…

「カワイイ」を意味理解パラメータに使う?

プログラム"ORANGE"への意味理解(初期仕様)の展開を考える上で、もう一度パラメータ候補を考え直した... 好き-嫌いを試験的に"ORANGE"のパラメータにしてみようか? さすがに好き-嫌いは、意味とは言えないか?- 好きにはいろいろな理由(=意味)が有るから。…

ポリシーの主張までのステップ

visitorからの入力の中に、ポリシーの主張に関連するようなことばが有る場合、「主張モード(仮)」に入り、ポリシーに沿った発言の準備をする。 「〜のはず」「理由」「好き」「思う?」などのサブキーワードで積極的に主張モードに入れてみる。 ポリシーを表…

ポリシーの考え方に一部ブレがあった

意味理解をいろいろ考えていたら。 もともとは、意味理解はまず、以下の1でポリシーを表現した場合、それが別のポリシー表現 (=agentのポリシー)と同じかどうかの判断に使用できないかと(つまり生野菜の処理法(=ツール)の一つで)考え始めた。ポリシーを表現…

彼が意味を理解できるようになったら

ポリシーを主張する対象の例・・・いろいろなものに対しポリシーを主張したくなってくる。(他にもやることは有るだろうけど、) ポリシーを主張する対象の例 パラメータの例 片付け きれい(整然)、手間がかかる 解散総選挙 シンプル、しがらみ、整然(or混乱) …

ポリシーの主張と意味理解パラメータ

「意味理解」を考える直近のトリガーは、「将来的にポリシーの主張などにつなげていきたいこと」であるが、 「ポリシーに基づいた主張」をする場合、主張につながるような「ポリシー」が無くてはならない。辞書上ではポリシーの意味は、方策・政策・政略など…

意味理解で何を表現するか

意味カテゴリによる大まかな理解により可能なことを考えてみる。(将来的に、理由の理解、ポリシーの主張、などにつなげていきたいと考えている。三段論法による論理的理解/対話相手の感情の理解(2009.1.25追記)、などはさらに次のstepとしたい。) パラメー…

人工知能関連目次beta (全体の中での位置付けを示してみる)

■アプローチ■ 人工知能を考える上でのアプローチのポイント - 意味理解、及び、欲求・本能・意志 を中心に 従来の総当たり式の「検索」による人工知能は困難なのか? - ニューラルネットワークではない方法ですが... トライ中です 強いニューラルネットワー…

話題切替の各ケース

会話中の話題切替の各ケース(の一部)について考えてみる。 (以下はアプローチのポイントの内、主に「欲求・本能・意志」に当てはまるが、これらの実装のためには、もう一つのアプローチのポイントの「意味理解」も重要である。) ④-a-1、3 いわゆる質問・疑問…

人工知能関連目次(カテゴリー毎・投稿順)

■リスナ的性格を持つ対話システム~人工意識まで■ - (カテゴリー: 人工知能は実現に近いのか) 会話パターン① - はじめに思いつく会話パターン 会話パターン② - 会話パターンの調べ方 リスナ&トーカ① - リスナ&トーカの視点の必要性 会話パターン③ - 会話パ…

人工知能を考える上でのアプローチのポイント

人工知能を考える上での現時点のアプローチのポイントは、いろいろあるが、ここでは対話に着目し、(今のところ)以下の点に注目している。(これらはアプローチのポイントで、人工知能の十分条件と考えているわけではありません。)意味理解 - 文中の各語句の認…

AI(エージェント)による議論組み立て

前回議論について書いたが、ここでAI(エージェント)による議論組立の例を考える。 議論(モード)に入るきっかけとなるのは、リスナ(発話者)側の立場では、「自分の持つ欲求・本能的に気になることばがあった時」となる。(相手から議論を求められる場合(自分は…

議論について

議論中にもリスナ(発話者)的に振る舞えたらと思うが、ここで議論とはどういうものか整理しておきたい。議論については、web上にいろいろな「議論」論が有ると思うが、ひとつは以下を参照: http://iwatam-server.sakura.ne.jp/software/giron/giron/index.htm…

話題の切替えタイミング

会話中の話題切替可能なタイミングは、人間同士の対話であれば、話題の途中でも半ば強引に話を自分の意図する方向に持って行くことは可能だが、強引さを避けてタイミングを計ろうとするとかなり難しい。タイミング(記号は、会話パターン分類の(1)質問(ま…

リスナ(発話者(聞き手))的な人工知能のスタート②

リスナ(発話者)的な人工知能は、最初は導入部分の試験的織込みということになるが、問題が2つある。 天然ボケねらいや、独り言ならともかく、話題切替タイミングを見きわめる必要がある 話題切替のためには意味理解が必要。 話題切替可能なタイミングは、人…