意識研究についてのまとめ資料公開_2022.10.10.

意識研究についてのまとめスライド追加分資料公開します。

今回追加分のリリースはChapter 8、10です。Chapter 3「新しい意識の考え方」において、今後の資料全体の方向性を示した後、Chapter 4では「無意識」、Chapter 5では「クオリア」、Chapter 6では「ハードプロブレム」、Chapter 7では「意識モデル」等を説明してきました。ここからChapter 8で「欲求 / 合目的性」、Chapter 10で「自己 / メタ認知」 について説明していきます。今回は、意図的に生体とAI(人工意識)の両方の例に触れることで理解が深まる様トライしています。
補足:Chapter 5、6、7も修正しています(薄緑着色が修正箇所)。
7章の意識モデルのところでは「意識の機能」の1ページを追加するなどの変更も行っています。

Chapter 8_欲求 / 合目的性  ここではクオリア・感情 と欲求の関係、ハードプロブレムとの関係について示します。また欲求の合目的性については(基本的には否定的なスタンスですが)脳内化学物質の関与も含め示していきます。また、好奇心他、様々な欲求が意識のイージープロブレム側面の「機能」を豊かにする付加的な材料となっていることを示し、欲求が意識のシステムの中でどのように位置付けられるか示していきます。

Chapter 10_自己 / メタ認知  5、7章等で簡単に示した自己について身体所有感を中心に詳しく示すものです。自己が意識のイージープロブレム側面の一機能であることを、意識の機能と意味理解の定義に触れながら示していきます。こちらも、(欲求とともに)自己が意識システムの中でイージープロブレム側面であり意識の必須条件ではないことを示し、意識のハードプロブレムからは距離を置いた関係であることを示していきます。

今回、8、10章ともイージープロブレム領域を中心とした内容となっていて、裏を返すと、6章で示したハードプロブレムがいかに狭い範囲のものかということを補足するものともなっています。意識研究においてはハードプロブレムに注目されることが多いですが、イージープロブレム側にも非常に重要な側面が有ることをご理解いただければと思います。

その他の修正については、7章の意識モデルのところで「意識の機能」の1ページを追加した他、5章の自己に言及したp.14の修正、6章のハードプロブレムの説明での「電撃を閃光と感じる類の変換」の言及等を行っています。

各章できるだけ20ページ以内に整理していくつもりだったのですが、8章については途中修正が入り26ページとなりました。今後の章は基本的に20ページ前後になるように進める予定です。リリース済みの資料も、今後改暦をつけて可能な限り更新していきます。また、残りの資料も可能な限りリリースしていくつもりです。基本的にはtwitterやこのブログに紹介済みの内容が多いので、極力急ぎたいのですが、現実世界の忙しさから、少し時間がかかってしまうかもしれません。
補足:トライアルとしてコメントとユニークアイディアの色分けを試行しています。

Chapter 0_意識の研究シリーズ目次

 

Chapter 1_意識とは

 

Chapter 3_新しい意識の考え方

 

Chapter 4_意識・無意識 / 単細胞生物・石の意識 / 意識の条件

 

Chapter 5_クオリア / ユニットクオリア / CBB

 

Chapter 6_ハードプロブレム / イージープロブレム / AIと脳の接続

 

Chapter 7_意識モデル / CBB

 

Chapter 8_欲求 / 合目的性

 

Chapter 10_自己 / メタ認知