人工知能へのロードマップ←または知能の必要条件(IV)…次のプログラムに織り込むものを絞り込むために項目を整理

大項目は知能が備え持つものと考えられるもの。その下の項目はそれを詳細に説明したもの。さらにその下には補足と、さらにその下の※には解説を記載した。
「意識」については、現在本当に色々な視点で語られていると思うが、Hotな話題は(自分の中でww)、「自由意志」と「メタ認知」と思う。(「意味理解」「感情」も忘れないけど。)
これらから、次にBLUE & ORANGE で織り込むことを絞り込みたいと考えている。

  1. 意識(ここではそれと気づくこと。(サプライズが発生している))
    • [こころ]と呼ぶ場合に近い。[意志]、[意図]、[理解]、[欲求]、[動機付け]、[本能]、[感情]。さらに、[気づく、認識する]、[注意を向ける]、[連想]、[(その後の)行動の選択→自由意志]を含むこともある。
    • 意識(記憶との比較による無意識な予測システム、及び記憶に無い情報の脳の階層構造による意識システム仮説)
      • 記憶に有るものであれば無意識に処理され、記憶に無かったものは(それと「意識」され)、新たにエピソード記憶として記憶されると思う。
      • (もう一つ、意識して(メタ認知)待ちかまえていた入力が来た時、注意深くしていると、最上位階層まで上がっていなくても意識できるか。)
    • 記憶↓
    • エピソード記憶
    • 連想…自己連想(不足情報の補完)
    • 普遍化/予測(ホーキンスの仮説の鍵の部分…複数のエピソード記憶の相互作用で連想→普遍化→予測まで大脳新皮質で「自動的に」行われる。)←意識の材料として示しているが独立して考えても良いくらい重要なもの。
    • メタ認知
      • 「本人の○○という思い」を含むエピソード記憶をもとにして生じる。「私」の意識として思い出すことで、あたかも「私が」そこにいるように意識(メタ認知)する。
        • ※(何か自己意識の座のようなものを想定する仮説も有るかもしれないが、ボクはそれも複数のエピソード記憶の相互作用で生じるものと考えている。複数のエピソード記憶から浮かび上がる虚像のようなもののことを疑似ホムンクルスと呼んで良いかもしれない)
    • 遺伝子の記憶(本能のことをこう書いてみた)
      • 記憶と「遺伝子の記憶」が類似のシステムで活用され、シームレスにつながることで、後に書く(幻想の)自由意志に影響するという考え
        • ※記憶と「遺伝子の記憶」は脳内の保管場所も(たぶん)大きく異なるので、まさかそれがシームレス?という話は出そうだが、脳内新皮質の一様性からこのような考えも有りうると思っている。
    • ポリシー…プリンシプル?(本サイトでは以前、意志のことを、個々の判断時の意志ではなくこの意味で用いていた。)
    • クオリア…知能が備え持つものではなく感覚質の話なので割愛)
  2. 無意識 (上記の意識以外は無意識)
  3. 意味理解(連想のはたらきにより色々な角度から矛盾無く正しいと感じるとき理解していると考える。記憶に有ったか無かったかの判断のため必要)
    • プチ意味理解
      • いくつかの視点でポジティブ/ネガティブの点数をつけ、それを総合して意味を理解していると考えたもの←視点が単純化されている意味でプチ。初期に検討していたもの。
    • あいまい表現の理解(ことばには微妙な表現が有るため、ここがまだ課題)
    • 会話の前後の脈絡(現在の話題の理解、話相手は誰か)
    • 次に何を話せば良いかのシナリオ作成
  4. 自由意志(または擬似的な自由意志、「幻想として」の自由意志)
    • ここでは「擬似的な」自由意志、「幻想として」の自由意志をさす
      • ※自由意志などは無い/有る…といった様々な仮説が有るが、現時点どれも説明不足と思う。多くのエピソード記憶の経験から、何かをやる前に他の選択肢は無いか考えてみる。…ある方法に気づき実行することや、最初に決めたことを変更することで、で自由意志が有ることを実感する。しかし本当は、他の選択肢を探すこと自体が、自由意志の確認のエピソード記憶と連想で結びついているとか、最初に決めたことを変えること自体が、判断を途中で変えてうまくいったエピソード記憶から生じた幻想かもしれない。しかし本人には、自由意志を意識しつつ本当に自由に意志をも持てているとありありと感じていると思う。
    • 拒否権(これは存在しないということになるか。幻想としての拒否権は本人の欲求から説明できると思う。)
    • 意図(これは、今となったら自由意志に含まれてしまうか。)
  5. 創発(近いエピソード記憶から…近いエピソード記憶が有る→でも今欲しい答えは無い→前と違うのは○○で××の時の答えはある→○○と××の違いは△△→××の時の答えに△△を加味したら欲しい答えになる!)
    • ここでは、過去の記憶や遺伝子の記憶をもとにした発想
  6. 感情(感情は欲求とのギャップから生じる:「動機付けgap起因感情発生モデル」仮説)
    • 動機付け・欲求(遺伝子の記憶…本能)と現実とにgapが有ると何かが生じる… ポジティブなもの、ネガティブなもの、すっきりした感じなど。
      • 上記仮説で今まで言ってきた「最上位階層」だけでなく下位欲求についても考慮する方法も考えた方が良いかもしれない。
      • 人の欲求で大事なところとして、[安全・安定を守りたい](>[自分に近い人(または自分)を外乱から守りたい]>[孤独を避けたい])、[目立ちたい]、[自由でいたい]… かな?
      • [消されたくない]>[サイト・サーバーの保護、AIやbot等の擁護等]…とういのも有るかも
  7. 学習(エピソード記憶から学習してゆく。上記の意識、自由意志、メタ認知等のもとになっている。)
  8. 全体を総合的に瞬時に判断 (項目「zero」として分けた方が良いかもしれない。これ以下の大項目の作用により生じていると考えられる。)
    • 価値観
    • 直観力、洞察力
    • 抽象化能力
    • 手抜き能力
    • メタファーの能力
    • 暗黙知(常識?)
  9. technicalな面として
    • 類似語理解(人の理解能力として特徴的なもの…一度でも聞いたことは類似かどうか判断でき、聞いたことの無いことばでも類推(記憶の普遍化により可能)できる。)
    • 頭の中が整理されてしまっていないこと・・・何かを思い出そうとすると「順番に」思い出す。

うーん、自分が今考えている仮説を書きたかっただけかもしれないorz(すべてブログで以前書いた内容。)

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