雑誌Newton 5月号で「脳と意識」特集について

雑誌Newton 5月号で「脳と意識」が特集されていた。吉田さん(@pooneil)も協力されていて、NCC、盲視、両眼視野闘争、意識の探求…について言及されている。

Newton (ニュートン) 2012年 05月号 [雑誌]

Newton (ニュートン) 2012年 05月号 [雑誌]

前にNCCを探す研究は主流になってないと書いたことも有ったけど、今回、電極や画像処理等の計測関係を含めた研究を、広くNCCを探す試みととらえて一つの有効な方法と評価している。実際、研究室での活動の主流がそういった計測関係になっているというイメージ。(ただ、遺伝子操作している人も主流と思うけど今回は言及が無いですね。)
今回の特集は、(この前の@NikkeiScienceの特集も良かったけど)意識についてかなり幅広いアプローチが有ることに言及しているのが良かった。ただ(期待してなかったけど)ホーキンスの仮説の言及も無く、もちろんボクの仮説に近い話も無かった。特集の最後のページを読むと、色々なアプローチに配慮して、ほとんど「難しくてわからない」と言っているが、ボクの考えのもとになったホーキンスの仮説や、茂木さんの考えなどは(今回言及されていないが)有る程度説明できる可能性が有ると思う。

最後のページで特別Q&Aで出ている、カリフォルニア工科大学教授の下條信輔さんってどんな人か検索してみたら情動についてのニコニコ動画が有った。2008頃のでちょっと古いが、具体的ないくつかの事例についてどうしてそうなっているかを個別に分析したもの。twitterは無さそう。


少し話題は変わって、SCIENTIFIC AMERICAN Mind, May 2012 のオンライン版で、Christof Koch の記事が有ったけど、
http://www.scientificamerican.com/article.cfm?id=finding-free-will
うーん、これはNewtonとはまた違う趣向のようで、いくつかの例とともに決定論や自由意志の話題に触れてある。ただ、初めてこの話題に触れた人を主な対象としているとしても、もう少し読んでる研究者が穏やかで居られなくなるような緊張感が欲しい気がする。(それとも、SCIENTIFIC AMERICAN Mindにはまだ記事の続きがあるのかな?)

またまた変わって、ASSCのOfficial Twitter アカウントが、guardianのwebsiteのConsciousness特集から、Eight questionsを紹介していたけど、これは現時点の意識についての解明度をやはり示しているのかもしれない。ただ、これもホーキンスの仮説の言及も無く(「記憶からの予測」などは出てこない)、もちろんボクの仮説に近い話も無いww

※以上、4/9〜4/23のtwitterへのpostをもとに加筆・修正。

keyword: 人工知能