「心と脳の正体に迫る」天外伺朗, 瀬名秀明 - 図書館で借りて読んだ。
- 作者: 天外伺朗,瀬名秀明
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2005/09/17
- メディア: 単行本
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文中の話の進め方を見て思ったのは… 外から見えるものだけに注目すると、フロイトとユングの精神分析の違いとか、感情は何十種類にも分かれるとか、分類が好きな人の話になってしまう。偉い人の引用をたくさん集めて解釈する手法は核心になかなか近づかないような気がする。ボクは基本的な原理をもとにもっとシンプルな仮説を作りたい。
ベルクソンを引いて時間の概念の話をしているが、ブログ「To The River」で同じく言及している茂木さんが最近まとめていると聞く論文が、もし同じようにその神秘性に言及しているだけのものだったら少しがっかり。そうならないことを期待する。ただし、本が2005年出版でそれまでの対談をもとにしたらしいので、2005頃のホーキンス以前という理解。時とともに多様な考えに触れることで考えも多様になると思う。
土井利忠氏(=天外伺朗)で検索してみると、最近の活動は無いようだが、ソニー・インテリジェンス・ダイナミクス2006レポートで「時系列的なデータが構造化することで汎化された記憶」に注目していると有る。これはホーキンス的でもある。この後の活動が見あたらないのが残念。
- 本の中で、独自に「人間の脳(能力)の特徴」を示しているので例によって参考にしたいが。
- ただし下の3点については誤解の無いよう、今後の考察からは省かせていただく。
※以上、twitterへのpostをもとに加筆・修正。
keyword: 人工知能