AIを考える時、生体の脳についてもやっぱり考えないといけないのかな

明けましておめでとうございます。今年はサイト復旧がんばってみます。
twitterにも書きましたが、最近生体の(AIではなく)脳についても気になっています(ascone関連でこのブログにも少し書いています。)。
脳はニューロンシナプス等の要素が生命の誕生以来ランダムに進化して現在の状態までなっているので、堅い頭のボクにはとても理解できそうもないともともと考えていた。AI-COMを始めてから意識的に脳を再現しようというおこがましいことは避け、表面的にそう見える(結果的に人工無脳のようなものとなっても全くかまわないので)システムを構築できればと考えていた。この方向性は今後も少なくとも一つの柱としてやって行こうと思うが、昨年後半からasconeの(事前)活動を近くで見る機会が有り、また、「意識の探求」、「心を生みだす遺伝子」等の資料に触れてみて、生体の脳についてもう少し考えてみたいと思った。
日本語の[意識]は日本人にとって英語でconsciousnessと呼ぶ場合と異なり一般的にはかなり広い範囲(日本語で[こころ]と呼ぶ場合に近い)を示すように見える。日本語で[意識]と言う場合は、[意図]、[意志]、[欲求]、[動機付け]、[本能]さらに[感情]はどうだという話になる。細かくは、[気づく、認識する]、[注意を向ける]、[理解]、[連想]、[(その後の)行動の選択]の話も出てきそう。一つの考え方として、「意識が変化するのにつれてぴったりと活動を変化させるようなニューロン: NCC」の探求が一つの研究の方向であることは理解できるが、日本人であるボクは[意図]その他との関係を神経活動上の視点でもう少し理解したいと思っている。
一方でこの期間にこの[意識]について、ある人は入力に対し潜在的(無意識)な反応と意識された反応の切替メカニズムに共通認識が無いことを指摘し、またある人はNCCは見つからないだろうと述べたり、またはpost NCCなどと言い出したりする人もある。仮説の類について(例えば学生や院生レベル程度では)他グループの研究も含めもう少し広く理解する機会は無いかなという気がする。(自身もう少し文献・論文は読みたいが..。)実験的に実証されなければ仮説は顧みられないという指摘を受けたことが有るが、脳神経科学は仮説の領域が非常に広く(その研究の余地も大きい)、例え仮説でもできれば進捗をwatchしたいし、して欲しい。いくつかの仮説は互いに寄与できるところが有るように思う。(書評などで、「そんな仮説は既知でうまく行っていない」などというのも有るが。)例えば「心を生みだす遺伝子」の遺伝子による寄与はそれぞれの仮説に寄与できるように思う。ブログに何回かに分けて整理してみたい。

  • 切り口(↓書いていて思ったけど、本当に整理できるか不安になった。)
    • NCCに相当する働き
      • NCCについてはとれる/とれないの議論も有るが、その前に2つ確認事項?−①NCCの定義(計測する側から見て、V1(または他)の受容体以上の定義は?)、②例: 青空のNCは(単に見た時に変化するものか、記憶からの連想等も計測?)←たぶん自力では解明不可能なので、何らかの仮定の上で考察
    • (クオリアからの視点←考察するのはあまり気が進みません)
    • 記憶の働き
    • 神経経路・ニューロン・脳の各領域の活動の視点
    • 具体的事例の考察(机上でww)
    • 遺伝子の寄与
    • 意識が有ると思われる動物は?
    • [意識]、[意図]、[意志]、[欲求]、[動機付け]、[本能]、[感情]、[気づく、認識する]、[注意を向ける]、[理解]、[連想]、[(その後の)行動の選択]
    • トップダウンボトムアップ
    • 観察者(ホムンクルスか?)の問題

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