スタンフォードのweb AI講座からAIのイメージを考える(II)

2011-11-20のpostで、講座内容からまずAIの全体像を見てみようと考えた。その後、講座の第7週以降が実施され、第10週の自然言語処理が追加されたが、大項目だけ見た印象は以前からの大きな変化は無かった。
中身をあまり見てないのでどうしようかとも思うが、講座の構成は、結果としてAIやそれにつながる歴史を踏まえたものになっているようだ。従い、考え方の基礎となる探索/統計の問題をはじめとして、AIを達成する手段に多くが割かれているようだ。(自然言語処理も。…これからAIを勉強しようという人には当然必要なのかもしれない。)一方でボクがAIに必要な要素と考えるのは、それらより、記憶/学習/意味理解/連想/普遍化/予測/意識…といった、必要条件(AIならば何を可能にするか?)に当たるもので、外部から観察して確認できるものである。
以下の講座内容には、推論/学習/プランニングといったものが実際には埋め込まれているので、ボクが外部から観察できるものに、一部はたどり着けるようになってると思う。ただ、講座構成を見れば一目でAIとは何かが解るというものでもなさそう。AIには先人の歴史が有り非常にに複雑なものになっている。また、AIの定義もたぶん正面から論じたものは少なくて(たぶん各人に思いが有り、そんなところで揉めてもムダなので)、定義の解釈は研究の重要事項とはされていないのだと思う。

以下講座名のGoogle

  1. AI、検索の概要
    • 問題解決
  2. 統計、不確実性、およびベイズネットワーク
    • AIの確率
    • 確率的推論
  3. 機械学習
  4. ロジックと計画
    • ロジックと表現
    • 計画
  5. マルコフ決定過程強化学習
  6. 隠れマルコフモデルベイズフィルタ
    • HMMとフィルタ
    • MDPレビュー
  7. 敵対計画(ゲーム)と信念のスペースプランニング(POMDPs)
  8. 画像処理とコンピュータビジョン
  9. ロボットとロボットの運動計画
  10. 自然言語処理と情報検索

次回は、ブログでの言及や、twitterからAIのイメージに再度近づきたい。

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