怒りや悲しみってどういう時おきるの?

以前から何度か(前回も)、悲しみと怒りについては難しいと書いた。
どちらもnegativeな感情であるが、
これも前に書いた、「動機付けgap起因感情発生モデル」(仮説)では、様々な動機付けに対するnegativeの入力がある時、「悲しみ」「怒り」の両方が発生し得ると考えたからである。
今回はもう少し考えてみる。単純に、negative-positiveのパラメータだけでは、そんな細かい感情は示せるはずもないので、複数の動機付けパラメータを考え、多くのnegativeのパラメータは悲しみに通じ、ある一部のものは怒りにつながると考えていた。そこで、どういう時怒るのか考えると、

  • 怒りの原因・・・どういう時怒るのかいくつか挙げてみる。
    • 生理的欲求の阻害
      • 寝ているのを無理に起こされる、など
    • 社会的・常識的に「こうあるべき」と考えるものに対するギャップ
      1. かなえられなかった際の「(自己の)無力感」に対するもの(←「悔しさ」と同時発生か?)
      2. 自分に近い人の、自分の「こうあるべき」という思いに反した行為に対するもの、または自分に近い人の努力不足(と思える行為)に対するもの
      3. 犯罪や反社会的行為に直面した際の「不合理(と本人が考えるもの)」に対するもの
      4. 自分(たとえ自分が反社会的立場に立っても)への裏切りに対する気持ち(例: マフィアのボスの裏切者に対する気持ち)

上記1〜4は自己・他人ともに理想に近づけたい(高めたい)という気持ちからの発生と考えられる。また、2〜4については憎しみが同時発生する場合も有るが、他人も高めたい気持ちが勝ると憎しみは生じないかも。

これらから、「動機付けgap起因感情発生モデル」で、「怒り」に対応する動機付け(欲求)を以下のように考えた。最上位に「自分に近い人を外乱から守りたい」が有り、その目的の下に自己や他人をある理想に近づけたいと考えるモデルである。(「動機付けgap起因感情発生モデル」仮説では、第二層以下は考慮しないので、常に「自分に近い人を外乱から守りたい」と考えるモデルである。既存の心理学から見てどうかという気もするが。)

  • 自分に近い人(または自分)を外乱から守りたい
    • 自分をある理想に近づけたい
      • 社会(いろいろな社会が有るが)的にきちんとしたい
      • 人に迷惑を掛けない
      • 勝負事やゲームで(も)勝ちたい
    • 他人もある理想に近づけたい
      • 他人も自分と同様に考えるべき
      • 勝負事やゲームで(も)勝って欲しい

せっかく考えたけど、BLUE&ORANGEに(安易に(実験的に))実装するのは止めようか。かなりお節介な感じになってしまいそう(人工知能にしては)。本当は、感度の非常に高いことば(や行動)に触れて、怒りは発現するのだろうから。