人工知能/人工無能狙いのプログラム「ORANGE」の覚え書き

前回お知らせしましたが、AI-COM CLUB "ORANGE"が復活しました(ver.5.1.4)。6/12のpostで書いたのは、

  • ORANGEでは、女性キャラクタとして、楽しく外向的なイメージ、リアルタイムなイメージを狙っている。
  • ORANGEでは、BLUEの対話応答システムに加えて、表情の変化による表現を試みている。まだまだ複雑な表現はできないので最小限のもので一旦再リリースして今後生かしていきたい。今回はgeocities対応のORANGE初版をまず出すこと。

今回まがりなりにもリリースできたので、AI-COM CLUB "ORANGE"について少し書き置きしてみる。

  • ORANGEのプチ意味理解キーワード
    • BLUEと同じようにリスナ&トーカの関係をつくれるよう考えていた。・・・入力に対し何かコメントするため、入力されたキーワードに対し、ポジティブ/ネガティブを示すことができるよう、「ある」視点についてポジティブ/ネガティブな評価を蓄積できるようにしている。
    • BLUEでは、「価値のある」、「計画的」なものをポジティブに感じるようにしていた(今風に言うと「LIKE」していた)が、ORANGEでは当初ブログに書いたように、「ユニーク」で「非現実的」なものを「LIKE」するように考えていた。しかし、実際にいろいろなキーワードについて、ユニークなのか?、非現実的なのか?と考えていくと、この2つの切り口であまり大きな差が出ないことがわかってきた。ユニークとは言えなくなっていても、すぐには実現できそうに無いもの(タイムマシンとか..)をLIKEしようと思っていたが、世の中の見聞きすることがらにはそんなものはそう多く無いようだった。それで今回、ORANGE用の2つのパラメータとして、「ユニーク」で「先進的」なものをLIKEするようにしてみた。
  • 人工無能的な「打ち込み」について
    • BLUE ver.5.1.3のリリースの際に説明不足(いいわけ)だったのが、当初BLUE & ORANGEのシステムでは、(前もって答えを用意しておいてそれっぽい対応をするような)打ち込みは極力避けたいと思っていた。しかし、今回のリスナ&トーカを再現しようと思うと、ポジティブ/ネガティブを示すサブキーワード(「良いと思う」「面白い」など)の部分は、一文字はずれてヒットしないことがあれば役に立たないのでそれなりに打ち込んだ。本当はvisitorの入力の蓄積で全て学習できれば良いのだが、今回はあまり硬直して考えずに「リスナ&トーカ」の形をアウトプットすることに注力してみた。
  • input内容が趣味とか研究、時事などでは問題無いが、モラルのようなものに関わる場合について・・・少し考えた。例えば「災害」についてはネガティブに事前に理解しておき、ネガティブな入力が有る場合には同意し、ヘンな揶揄すような入力には非同意にアウトプットしたいと考えた。
    • 「(話題の事象が)(評価を含んだ入力が)価値があって計画的」を「LIKE(する)」場合 ← BLUE
      • 入力:災害-怖い(価値無く、計画的でない)・・・○同意
      • 入力:災害-怖くない(価値有り、計画的)・・・×非同意
    • 「(評価を含んだ入力が)ユニークで先進的」を「LIKE(する)」場合 ← ORANGE
      • 入力:災害-怖い(ユニークでない、先進的でない)・・・○同意
      • 入力:災害-怖くない(ユニーク、先進的)・・・×非同意
    • ※「価値のある」「計画的」の2つ、「ユニーク」「先進的」の2つ、のサブキーワードだけでは世の中のあらゆる事柄を表すには間違いなく不足しているため、現時点では不完全なものだが。

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